大阪府教育委員会から、新型コロナの感染拡大による臨時休校が長くなったために、入試の出題範囲から一部の内容を除くこととしたと発表がありました。
国語:・中学3年生で学習する内容のうち『書写に関する事項』
・中学校で学習する漢字の一部(別添資料の網掛けした漢字)
社会:・公民的分野のうち,次に挙げる内容
・『私たちと経済』のうち「国民の生活と政府の役割」
・『私たちと国際社会の諸課題』
数学:・中学3年生で学習する内容のうち,次に挙げる内容
・『図形』のうち「円周角と中心角」「三平方の定理」
・『資料の活用』
理科:・第1分野のうち『科学技術と人間』
・第2分野のうち『自然と人間』
英語:・『現在分詞及び過去分詞の形容詞としての用法』のうち「後置修飾」
・「大阪版中学校で学ぶ英単語集」にある単語の一部(別添資料の網掛けした単語)
出題範囲が短くなって、受験者は喜んでしまうかもしれませんが、実は指導する側としてはとても困ったことになりました。
今までは、入試の過去問を何度か解き、傾向と対策を練ったり、志望校の合否判定の判断材料にしていたのですが、過去には出題されていたが、2021年の入試には出題されない問題が入っていると、その問題が解けないために、十分な練習や対策ができなくなってしまいます。
特に数学で「円周角」「中心角」「三平方の定理」が出題されないとなると、過去問の図形問題がほとんど解けなくなってしまいます。
受験者全員が同じ問題を解くので、有利不利はありませんが、今まで有効とされてきた勉強方法の効果が薄くなってしまうので、新しい対策方法を考える必要があります。