ネットワークアイコンが地球儀になり、ネットワーク接続なしと表示される

数学理科IT担当の知之です。

Windows10の2004が公開されてから、パソコンのWi-Fiが不安定になることがちょくちょく起きるようになりました。
事象としては、ブラウザでインターネットは見れているが、Wi-Fiのアイコンが「地球儀」マークになっていて「接続なし」と表示されるケースがあります。
「地球儀」マークになっているときは、インターネット接続がつながったり、つながらなかったりします。

この事象が発生する理由は最後に記述するとして、ひとまず、インターネット接続が不安定になる事象を回避する方法を説明します

手順1
検索ウィンドウで「gpedit」と入力しグループポリシーの編集画面を開きます

手順2
左のフォルダを順に開き「インターネット通信の設定」まで開いてから、画面右の「Windows ネットワーク接続状態インジケーターのアクティブなテストを無効にする」をダブルクリックして開きます
コンピューターの管理
→ 管理用テンプレート
→→ システム
→→→ インターネット通信の管理
→→→→ インターネット通信の設定
→→→→→ Windows ネットワーク接続状態インジケーターのアクティブなテストを無効にする

手順3
「有効」にチェックを入れ「OK」をクリックします

手順4
残った画面を閉じ、パソコンを再起動します
以上で設定変更完了です

原因


「地球儀マークのアイコン」ですが、これは「ネットワーク接続インジケーター:Network Connection Status Indicator」 (NCSI) と呼ばれる機能です
マイクロソフトが管理しているどこかしらのサーバーに対して通信テストを行い、応答の可否によってインジケーターの表示がかわります
何らかの通信エラーでテストをパスできなかったときは、地球儀マークが表示され、使用しているアプリによってはうまく通信できなくケースがあります

Microsoftではすでに問題を認識しているようで、近々修正を行うとのことですので、もうしばらく待てば、WindowsUpdateで修正パッチが配布されると思います。

グループポリシーからではなく、レジストリから変更する場合は下記の値を追加します。

キー:\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\NetworkConnectivityStatusIndicator
名前:NoActiveProbe
値のデータ:1
0:無効、1:有効、値無し:未構成

2020/10/07 追記

NCSIでは「http://www.msftconnecttest.com/connecttest.txt」に通信を行い、ダウンロードしたテキストファイルに「Microsoft Connect Test」の文字があるかどうかを確認してネットワークアイコンを表示させるかどうかを決定しているようです。
あと「www.msftconnecttest.com」「dns.msftncsi.com 」に対して名前解決できるかどうかもチェックしているようです。

通常の環境では上のテストはパスできるはずですが、どうも、プロキシを使用している環境で「インターネット接続なし」と表示されるような気がします。

プロキシを導入している企業・団体さんではWindowsUpdateをプロキシ経由でできるように「netsh」のプロキシ設定をコマンドでしていると思います。
どうも、Windows10 2004ではIEのプロキシや、netshのプロキシを使用せずに、ダイレクトに80ポートを使用して通信チェックをしようとしているのでは・・・?と思っています。

この記事を書いた人

多幾山知之